第33回中国ブロック理学療法士学会

第33回中国ブロック理学療法士学会

学会長挨拶

学会長 宮野清孝
宮野 清孝
第33回中国ブロック理学療法士学会 学会長
下関市立市民病院

第33回中国ブロック理学療法士学会
ご挨拶

  この度、第33回中国ブロック理学療法士学会を2019年9月7日(土)~8日(日)の2日間、周南市文化会館(山口県周南市)にて開催する運びとなりました。

  わが国では高齢化に伴う社会保障費の増大や新しい健康施策(健康日本21)などにより、2000年以降、予防がクローズアップされることが多くなりました。予防医学において、これまで理学療法は発症後の重度化および再発の予防といった、三次予防に位置づけられてきました。近年、厚生労働省は、寿命を長くすることを目的とした健康対策から、社会保障費の国家予算に占める割合も大きくなってきている状況の中、健康寿命を延伸することを目標としています。予防によって社会保障資源の需要を低下させる必要があり、理学療法士が貢献できる領域は一次予防から三次予防まで予防の段階すべてにわたるといえるでしょう。それだけに予防分野における理学療法の費用対効果を含む高次の科学的な根拠が求められます。そこで本学会のテーマは「予防的視点から理学療法を科学する」といたしました。

  本学会では口述発表、ポスター発表をはじめ特別講演Ⅰ、特別講演Ⅱ、教育講演、市民公開講座、機器展示等を企画しております。特別講演では広南病院の阿部浩明氏に「脳血管疾患における二次的障害予防を視野に入れた急性期の取り組み」を、京都大学の建内宏重氏には「変形性関節症の進行予防における理学療法のあり方」をご講演いただきます。教育講演としては、川崎医療福祉大学の松本浩実氏に「転倒・骨折予防における理学療法士の役割」をご講演いただきます。また、2020東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定し、国民のスポーツへの関心もさらに高まりがみられます。そこでスポーツ分野の予防に注目し、市民公開講座として、障害者スポーツアスリートをお迎えし、「これぞ障がい者スポーツ! アスリートが語るその魅力」と題し、障がい者スポーツとの出会いとその魅力、スポーツ選手としてのケアのお話などを交えたシンポジウムを企画しております。

  予防分野でのエビデンスはまだまだ不十分ではないかと感じています。本学会を通して、予防においての理学療法の可能性について活発な意見交換がなされ、有意義な学会となることを願っております。多数のご参加、演題エントリーを学会関係者一同、心からお待ちしております。